ホームページのSEO対策やGoogleビジネスプロフィールのMEO対策では「サイテーション」という言葉が出てきます。
サイテーションはSEO対策・MEO対策に影響するもので、知っておいて損することはありませんし、意識しておくことも重要です。
そこで今回は店舗向けに「サイテーション」を詳しく解説を致します。
「サイテーションとは」「サイテーションとSEO・MEOとの関係性」「サイテーションはどうすれば増えるのか」などを掘り下げますので、ぜひ最後まで記事をお読みください。
サイテーションとは
サイテーションは英語の「citation」ことで、日本語訳すると「引用」とか「言及」になります。
マーケティング・集客用語のサイテーションは次のことを意味します。
店舗名やホームぺージ名が、他のホームぺージ・ブログ・SNSなどで言及されたり紹介されたりすること
ホームぺージやブログだけでなく、Twitter・Instagram・TikTok・Youtube・Facebookなどのコメント欄・概要欄にあるテキストもサイテーションの対象となります。
サイテーションの具体的項目
サイテーションでは次の3つの項目が言及されることが重要です。
・店舗名、ホームぺージ名
・住所、電話番号
・ホームぺージのURL(リンクなし)
例えばTwitterやInstagramで次のようなテキストがあると、それはサイテーションになります。
店舗集客集団WAOに頼んでよかった!お勧めです。
栃木県宇都宮市上戸祭町527
050-3614-6707
http://wao-syukyaku.com/
上記の文章が「WAOに頼んでよかった!お勧めです。」となっていたら、残念ながらサイテーションにはなりません。
正式名称である「店舗集客集団WAO」と記載しないとNGだからです。
複雑で略されてしまうような店舗名やホームぺージは避けておいた方が良いでしょう。
リンクにする必要はない
サイテーションでは、店舗名やURLなどをリンクにする必要がありません。
屋号の場合
サイテーション:店舗集客集団WAO
リンク:店舗集客集団WAO
URLの場合
サイテーション:http://wao-syukyaku.com/
サイテーションがなぜSEO・MEOに影響するのか
サイテーションのSEO対策への影響は、実はGoogleからの公式発表で効果があると言われたわけではありません。
しかしサイテーションが多ければ多いほど、そのホームぺージの検索順位が強くなっていることはわかっています。
なので現在は「サイテーションが多いとSEO対策に有効である」というのは通説です。
一方でGoogleビジネスプロフィールのMEO対策には有効であるとGoogleは見解を示しています。
視認性の高さ
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます(略)
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
「ウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。」がサイテーションの有効性を説明しています。
またMEO対策にがSEO対策の手法が適用できると書かれています。SEOの方法がMEOに影響するなら、逆にMEO対策の手法がSEO対策にも影響すると考えるのが自然でしょう。
MEO対策で有効なサイテーションがSEO対策にも有効であることは、ここからも推察できることです。
サイテーションはどうすれ獲得できるのか
サイテーションは何もしないで獲得できるものではありません。
店舗がサイテーションを増やしたい時に行える対策をご紹介いたします。
ネット上の基本情報を統一する
インターネット上に掲載されている店舗の基本情報を統一しましょう。
例えばホームぺージでは「HAIR-SALON WAO」となっているのが、ポータルサイトでは「ヘアサロンWAO」になっていたり、Googleビジネスプロフィールでは「ヘアサロンWAO 練馬店」となっているとしましょう。
サイテーションでは店舗やサイトの「正式名称」が言及されていないと意味がありません。
WEBに様々な名前で登録されていると、それを見るユーザーはどれが正式名称かわかりませんし、正式でない名称で言及したり紹介したりするかもしれません。せっかくのサイテーションのチャンスなのに、無意味な結果になってしまいます。
同じことが住所や電話番号でも起こりえますから、ネット上にある店舗の基本情報を統一しておき、正式な情報をわかりやすくしておきましょう。
わかりやすい店舗名・屋号名にしておく
屋号を決める段階から、なるべくわかりやすくシンプルな名前にしておくと良いでしょう。
先に挙げたように、サイテーションでは正式な名前で言及されないと意味がありません。
ユーザーが覚えにくい・誤解しやすい名前だと、間違った名称で言及されてしまいサイテーションにならない可能性が出てきます。
また長くて複雑な店舗名・屋号だと、ユーザーが言及することにめんどくささを感じてしまう可能性も高まります。
以上の理由から、わかりやすい店舗名・屋号名を付けましょう。
お客様に言及を依頼する
あなたのお店に通っているお客様に、SNSやブログなどで言及してもらうよう依頼してみるのも良いでしょう。
あなたのお店が好きなお客様であれば、知り合いにお店を紹介したいと考える人もいるはずです。
その人に「こんな風にSNSやブログで当店のことを紹介してもらえませんか?」と声掛けすれば、その場で対応してくれる可能性もあります。
またサイテーションのサンプルを作成しておいて、それをお客様に見せれば、お客様も具体的に動きやすくなるのでお勧めです。
広告を利用する
広告を利用することで店舗の認知度が高まり、サイテーションにつながる可能性があります。
雑誌の広告・WEB広告・リスティング広告・SNS広告など様々な種類がありますが、自分の業種の分野でサイテーションにつながりやすそうなものを調べて、利用してみるのも良いでしょう。
お客様に役立つ情報を発信する
店舗ホームぺージ内のブログで、お客様に役立つ情報を発信し続けることでサイテーションを増やすことが出来ます。
ブログに書いた記事がシェアしたくなるような内容であれば、多くのお客様にその記事が拡散されて、言及・紹介につながります。
またYoutubeなどを活用し情報発信することも1つの方法です。
美容室や理容室の場合、劇的なビフォーアフター動画をアップすればシェアされやすくなり、サイテーションが増えていくでしょう。
各業種でバズりやすい動画というものがあります。それを模倣して情報発信してみましょう。
ネガティブサイテーションについて
これまで解説してきたサイテーションは、「○○はお勧めです!」というようなポジティブなサイテーションについてでした。
しかし一方で、「練馬の美容室のHAIR-SALON WAOは本当にひどかった。接客もひどいしカット技術も下手」のようなネガティブなサイテーションの可能性もあります。
ネガティブなサイテーションが増えると、残念ながらSEOにもMEOにも悪影響になります。ホームページの検索順位が下がる可能性がありますし、Googleビジネスプロフィールの順位も下がるでしょう。
ネガティブサイテーションの対処法
あなたの店舗に関してネガティブなサイテーションが出てしまった時、そのサイテーションを削除することが対処法になります。
例えばとある人がTwitterで「HAIR-SALON WAOに行ったけど良くなかった。行かなければ良かった」というつぶやきをしたとしましょう。
そのつぶやきがなくなれば、ネガティブサイテーションの影響もなくなります。
しかしこのようなサイテーションを削除することは現実には難しいのが現実です。
店舗側が「あなたのそのつぶやきを削除してもらえませんか?」と言っても削除してもらえないでしょうし、逆にその行動で炎上してネガティブサイテーションが増える可能性があります。
店舗のネガティブサイテーションは起こってから対処するのではなく、起きないように予防することが何より重要になるでしょう。
ネガティブサイテーションを予防するには
ネガティブサイテーションを予防するには、店舗としてのサービス・接客力を向上することが最も有効でしょう。
結局は店舗側の日々の努力がネガティブサイテーションを減らし、ポジティブサイテーションを増やします。
もしネガティブサイテーションが起きてしまったときは、それを参考にして店舗サービスの改善につながていきましょう。
まとめ
サイテーションについて店舗向けに解説をしてきました。
サイテーションがSEO・MEOにどのように影響するかをご理解いただけたと思います。
またサイテーションは店舗が意図して増やすことは難しいということもわかったのではないでしょうか?
店舗のポジティブなサイテーションを増やすには、日々の努力や技術・サービスの向上が大前提です。
それに加えて情報発信を継続すれば、自然とポジティブなサイテーションが増えていくでしょう。
「サイテーションが増えない!」と焦るのではなく、地道な努力を粛々と継続することがサイテーションの近道になります。
※SEO対策をもっと詳しい場合は、ぜひ下記記事を参考にしていただければと思います。
この記事を書いた人
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店舗集客集団WAOの代表。
WEBコンサルタントとして約300の店舗の集客支援を行った実績あり。
・店舗向けホームぺージ制作
・SEO対策
・MEO対策
・PPC広告の運用
などWEBマーケティングを得意としている。
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